ITEM
メルローズの50年を支えてくれた方々に、たくさんの“ありがとう”を込めてー。
ゆかりあるゲストの方へ、ブランドがセレクトした“とっておきのギフト”を贈りながらお話しを伺う、50周年のスペシャル・インタビュー連載企画『ありがとうを贈るギフト』。
第二回目は「martinique(マルティニーク)」より、martiniqueでは欠かせない存在となっている大人のマストブランド「MADISONBULE(マディソンブルー)」のディレクター・中山まりこさんへ。
今回は特別に、martiniqueバイヤーの水口がヨーロッパで吟味したギフトをお渡ししながら、中山さんのルーツやmartiniqueとの別注アイテムについて対談スタイルでお届け。
バイヤー水口が、ファッション業界きってのおしゃれの達人にセレクトしたギフトとは?
おしゃれのヒントに溢れた、中山さんの素敵なお話しとスタイルをお楽しみください。
MADISONBLUEディレクター
中山まりこさん
- 贈り主:
- martinique
- セレクトしたギフト:
- ヨーロッパで見つけたヴィンテージブローチ
martiniqueからの“ありがとう”のギフトは・・・
martiniqueの第一号店が代官山にオープンしたのは23年前。
当時、スタイリストとして第一線で活躍されていた中山さんにブランドのアイテムを取り上げていただいたことがありました。中山さんがMADISONBLUEを始められてからは、martiniqueでの取り扱いが始まり、さまざまな別注企画をご一緒するようになりました。
スタイリストを経て、自身のブランドのディレクターとなったおしゃれプロの中山さん。彼女へのギフト選びのため、今回はmartiniqueのバイヤー・水口が、バイイングを通して培った審美眼を活かしてセレクトに挑戦。ヨーロッパへの買い付け出張中にヴィンテージショップや蚤の市を巡り、MADISONBLUEの象徴であり、アイテムの刺繍でも展開される「Bee(蜂)」をモチーフにしたヴィンテージブローチを見つけてきました。
贈ったその場で中山さんが躊躇なくブローチを胸元に付けると、MADISONBULEのオックスフォードシャツのシンプルな美しさと、80年代後半らしいブローチの華やかさの対比が何ともおしゃれに!お気に入りのシャツに一点のヴィンテージブローチをプラスするだけでこなれて見える、今すぐ真似したい中山さん流のヴィンテージミックススタイルです。
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水口きっと喜んでくださる!と信じてピックアップしましたが、こんなに素敵に合わせてくださり、本当にありがとうございます!
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中山さんこちらこそありがとうございます!
あらためて、メルローズ50周年は本当にすごいね。おめでとうございます!
先日、WWDで特集されていたメルローズのアニバーサリー記事を拝見しました。
ちょうど自分がアルバイトをし始めて洋服を買えるようになった頃、ビギやメルローズ、ピンクハウスをよく買っていたのを懐かしく思い出しました。半世紀って本当にすごいことですよね。ピンクハウスもそんなに早く誕生していたのは知らなくて。 -
水口実はピンクハウスは、メルローズの設立より1年早く立ち上がっていて、今年で51年目なんです。今では親子二世代で、お買い物にきてくださるお客さまもいらっしゃるんですよ。
martiniqueと代官山の思い出
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水口中山さんにはMADISONBLUEが始まるずっと以前からお世話になっているのですが、具体的にはいつ頃からmartiniqueを知っているのですか?
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中山さん出会いは20年ほど前のスタイリスト時代、移転する前のmartinique代官山店まで遡ります。
当時の代官山店はショップとしてだけでなく、貸し出し用のサンプルもお店で管理されていたので、よく仕事のためにお洋服を借りに伺っていました。今はブランドのオリジナル商品もありますが、当時は買い付けとヴィンテージを中心としたセレクトショップでしたね。 -
水口メルローズの前社長だった武内が、martiniqueを立ち上げたのが23年前。オープンしてまだ間もない頃からいらしてくださっていたのですね。
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中山さん当時は、ヴィンテージらしさが色濃く出ているのがヴィンテージショップの特徴だったと思うのですが、martiniqueはそれとは異なり、ヴィンテージを扱いながらも、その時々の空気を身に纏ったスタッフの方がいらっしゃるイメージでしたね。コアなヴィンテージファンだけでなく、純粋にファッションがお好きな方にも門戸が開かれていて、当時から新しい提案をされていました。雑誌では、参考商品やヴィンテージなどの一点物の紹介も許されていたので、よくmartiniqueの商品をピックアップしていたのも思い出です。代官山がファッションの街として元気な時代でしたから、最先端のショップが多く点在していて、仕事で足を運ぶことが多かったです。
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水口代官山のムードは時代と共に変化しましたが、martiniqueは移転こそしたものの、今も同じ代官山に旗艦店を構えています。仰るように、オリジナルブランドがメインになりましたが、今も変わらず、インポートとヴィンテージも揃え、ミックススタイルを提案をしています。
時代とカルチャーの中から生まれたヴィンテージミックス
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中山さん水口さんは新作だけでなく、ヴィンテージも買い付けていらっしゃいますよね?今回のヨーロッパでは、どちらに買い付けに行かれたのですか。
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水口今回はロンドン、ミラノ、パリに行きました。特に最近はブローチの買い付けにフォーカスして、一年近く様々な土地を巡って探しています。自分の足で探し回る機会は昔より少なくなりましたが、今回はしっかり時間を取って探してきたので、とても充実したヴィンテージのラインナップになったと思います。ぜひmartiniqueの店舗に足を運んでいただき、たくさんのお客さまに、お気に入りのブローチを見つけていただきたいですね。今回、ギフトしたブローチで即興してくださったようなスタイリングは本当に憧れますが、中山さんの素敵なヴィンテージミックスのアイデアは、どのような経緯から生まれたのですか。
中山さん先日閉店してしまったけど、自分が20歳前後の頃って、サンタモニカとかシカゴとか古着屋が本当にたくさんあったんです。ヴィンテージショップも当たり前のようにあったし、さらにDCブランドブームもあった時代。自分と同世代や少し上の世代だと、全身ヴィンテージ、全身DCブランド、というスタイルの方達がメインストリームにいたんですね。若い人でもお金を貯めて高額な商品を買っていて、ワンシーズンで着倒す人もいた記憶があります。
水口大変ですけど、おもしろい時代ですよね。
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中山さん特にトレンドが分かりやすかったこともあり、おしゃれな人はトレンドを取り入れて同じものを着る傾向にありました。そのシーズンが終わるとトレンドも変わってしまうので、過去の洋服がすぐに着られなくなることも日常茶飯事。当時は毎シーズン毎シーズン、新しい洋服を買って楽しんでいたと思います。
そんな中でファッションを経験したこともあり、自然とさまざまなブランドとヴィンテージをミックスして着るようになっていった経緯がありますね。もちろん、年齢と共に古着から少し離れた時期もありましたが、「日々上質な古着に囲まれていた」という経験が今は自身の血となり肉となり、MADISONBLUEのデザインで表現されることも多いと思います。
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水口MADISONBLUEには、ヴィンテージフィーリングを感じるデザインも多いと思っていましたが、中山さんの過ごされた時代や体験が大きく関わっているのですね!
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中山さん付け加えると、特に生地選びで過去の経験が反映されているように感じます。
たとえば、少し節のあるシルクに現れているように、60年代や70年代の生地は、今では考えられないぐらい生地に重みがあり、質感も上質なんです。自身の手の感触から入ってきた情報をしっかりと覚えているので、ブランドに反映されていると思います。昔の雰囲気を纏った生地を作ってもらうことも多いのですが、古着やヴィンテージの影響を受けていると思いますね。MADISONBLUEを日頃から着てくださっている方も、生地感に拘っているお客様が本当に多くて嬉しい限りなんです。 -
水口すごく納得です!実際、martiniqueのお客様からも、MADISONBLUEの生地がグッとくる!というお声をいただくことがあります!
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中山さんそれは嬉しいですね!
毎月ひとつ楽しみが増す、3か月連続のスペシャルアイテム
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水口メルローズの50周年にあたり、martiniqueでは3か月に渡り別注アイテムを中山さんにお願いしました。
7月に、MADISONBLUE定番のナンバリングシャツをアレンジして発売された別注Tシャツは、バックプリントの「Le MADISON」を「Le MELROSE」にアレンジし、数字も「50」にして頂いた本当に特別なアイテム。MADISONBLUEもMELROSEも、外国に実在する有名でストリートの名前である部分にも、不思議な縁を感じました。メルローズのスタッフとして個人的にとても感慨深いアイテムですし、MADISONBLUE、martiniqueのどちらのブランドファンにもお勧めしたい、50周年ならではの希少でコレクタブルなアイテムだと思っています。 -
中山さん8月はブラックドレス、9月はダブルフェイスのジャケットとジレと、martiniqueでは別注品の発売が3か月続きます。
martiniqueのお客さまもMADISONBLUEのファンの方も、ぜひ楽しみにしていただけると嬉しいです!
martinique×MADISONBLUE
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MADISONBLUE/MB234-7101MQ NUMBERING TEE/Le MELROSE 50
メルローズ50周年限定アイテムとして、MADISONBLUEに別注した大人気のNUMBERING TEE。バックロゴの'LeMADISONを'Le MELROSEに、ナンバーを50周年ならではの特別なデザインです。ユニセックスで着用できる01サイズはメンズのギフトにも最適。
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MADISONBLUE/MB234-4101MQ CREW NECK FIT&FLARE DRESS
martinique20周年の際のスペシャルモデル、クルーネックフィット&フレアドレスをメルローズ50周年に合わせ復刻別注。50周年に合わせ限定50枚で、ひとつひとつにシリアルナンバーが入っています。ラッキーモチーフであるBEE刺繍を腰に入れていただきました。一着持っていたいクラシカルな永遠のブラックドレスです。
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MADISONBLUE/MB234-2101MQ REVER LONG GILLET
別注色NAVY繊細な手仕事が際立つ接結ウールのエレガントなロングジレ。martiniqueワードローブに欠かせないNAVYカラーを別注しました。
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MADISONBLUE/MB234-1101MQ REVER CARDIGAN
JAC 別注色NAVY丁寧に手まつりで仕上げたVネックのノーカラージャケット。martiniqueワードローブに欠かせないNAVYカラーを別注しました。
MADISONBLUE / マディソンブルー
スタイリスト・ディレクターとして活躍した中山まりこ氏が2014年SSよりスタートしたブランド。80sに初めて訪れたNY、景観を崩さない街並み、カジュアルで品のあるライフスタイルとファッション。そんなマンハッタンのMADISON Ave.からインスパイアされたGENERALなスタイルが原点となっている。質の良いものをカジュアルに、モードにもフィットするアイテムとバランス。愛着を持って着続けることで刻まれる“その人らしさ”、人が着ることで完成するスタイル、そして大好きな海のBLUE。シャツやジャケット、ボトムと幅広いアイテムを展開し感度の高い人々から絶大な支持を集めている。
中山まりこさんへのGIFTはこちらからCHECK
martiniqueから中山さんへのギフト
中山さんへお送りしたのは、バイヤー水口がヨーロッパでセレクトした1点もののヴィンテージのブローチ。
martiniqueのSHOPでも今後、水口がセレクトしたヴィンテージのブローチを展開予定。ぜひInstagramやサイトをチェックしてみてください。
martinique:https://www.melrose.co.jp/martinique/
Instagram:@martinique_tokyo